理系の学生は、学術研究のために自然とパソコンやサーバーといった情報処理機器を利用する機会が多く、プログラミングの技術を合わせて身につけることもよくある。一方、文系でもまた近年では、パソコンを資料整理などに利用する機会が増えている。かつては理系が有利だったプログラマー人口も、状況の変化と共に変わりつつある。

ただし、多様な学問の背景を持った技術者がソフトウェア開発の職場で増えてくると、意思疎通に問題が生じるケースもある。専門的な理数系の用語は、文系の道から進出してきたプログラマーにとっては余り馴染みがないものである。このことから、場合によっては専門用語に絡んでの意思疎通の問題が生じる可能性がある。

その結果、開発上のトラブルを引き起こすといったこともある。対策方法としては、プログラマーは、開発で関わるプログラミングの専門用語と共に、理数系の専門用語についてもある程度カバーしておくことが望ましい。職場でのスタッフ同士の会話で、多少難しい数学用語が使われたとしても、具体的に内容をイメージして理解できるようであれば、互いの意思疎通がうまくいく。

このことから、プログラミング技術者としてソフトウェア開発の職場に立つ前の準備として、理数系の知識の復習を行っておくと役に立つ。文系の出身者人口が増えるにつれて、理数知識に関する意思疎通の難しさが表面する事になる事から、職場としても学習支援などの対策が必要となる。